藤原整骨院　（正雀店） | 日記 | 膝に水がたまる⇒抜くしかない？

「膝に水が溜まって抜いても、また溜まって二度、三度と抜いたことがある。」と聞いたことがあります。

しかし、当院で水が溜まった患者さんで二度、三度と繰り返し水を抜いた患者さんはおられません。

繰り返し水が溜まることはあります。
膝をねじった場合や、膝へのストレスが継続してある場合には、一旦水が引いても
再び溜まってしまうことはあります。

溜まらないようにすることが大事ですが、溜まってしまったものは仕方なく、まずはそれを引かさなければなりません。

その方法としててっとり早いのは病院に行って注射器で吸い取ること。これが痛みからすばやく解放される一番の方法でしょう。

しかし、当院は整骨院なのでその方法はできません。
それに、その方法も良し悪しなのでお勧めしません。

パンパンに腫れて痛みが相当強い場合は、不本意でも抜いた方が良いでしょう。　

痛みはあるが一人で歩ける程度なら、抜かない方法を試してみてもいいかと思います。

水は関節内のストレスを緩和するために溜まります。

関節内のストレスは、自分の体重であったり、日常生活内における屈伸や膝立ちなどの繰り返しによって起きます。

これらは、大腿四頭筋の筋力が十分に備わっていればストレスになりません。

大腿四頭筋の筋力不足で大腿骨と下腿骨がこすれあい、関節損傷を起こすこともあります。
そのため、その損傷を治そうとして栄養素や新細胞として水が溜まってしまいます。

当院では、水がたまりかけている膝や溜まっている膝に対して、溜まった水を引かす手技を行い、筋力補強として弾性包帯をします。

早ければ1週間ほどでひいてしまった患者さんもいますが、大体3週間程度で正座ができるようになっています。

日常の仕事で継続的に膝へのストレスがかかる患者さんで2ヶ月ほど期間を要しましたが、患者さんは「絶対水を抜きたくない。自分の循環能力で水を引かせたい。」と、がんばられました。

決して楽な方法ではありませんが、できれば手術や注射をせずに自分の治癒能力を発揮してよくなりたいですね。